benikoさんの映画レビュー・感想・評価

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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.7

好きな監督カルロスベルムトの新作。今回も流石の陰鬱さ!

火事から少年を助けたことが引き金となって目覚めてしまった主人公の内なる怪物。

タブーを扱っているので一部ドン引きしながら観るわけですが、やは
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

観光客は罪を犯しても自分のクローンを身代わりにして罪をなかったことにできるリゾートスリラー。

倫理観がひっくり返り、不安を煽る見事なオープニングカット…!!

一年前からずっと楽しみにしていたこの期
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.5

映画を沢山観ても滅多に味わえない「え?」な展開の興奮。

もう一切のネタバレなしで観てほしいので、“人種差別をテーマにしたスリラー”とだけ言っておきます。

巧みな脚本はもちろん、映像の質も高い。見事
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

バリーコーガン真骨頂。最高峰の不快感、嫌悪感、気持ち悪さ!!

特権階級に生きる人々の、
欲望渦巻く世界を描く本作。

観たのは数ヶ月前で感想を描き損ねていましたが、それでもハッキリと思い出せるあの嫌
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ウディ・ハレルソン ロスト・イン・ロンドン(2017年製作の映画)

3.5

正真正銘、全編ワンカット。更に全米550館で生中継上映して撮影という かなり挑戦的な作品。

俳優のウディハレルソンがロンドンでタクシーの灰皿を壊し、警察に追われ逮捕された実体験を一部脚色し、本人が監
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ZOO(1985年製作の映画)

5.0

美しく狂ったシンメトリーへの執着。生と死、美と醜…あらゆる対極のバランス。

性描写や腐敗映像も強く印象に残るけど、私が1番頭に残ったのは”シンメトリー”だった。

生き物とはなぜ目、耳、手、足…2つ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

数々の名曲と共に、心に沁みる良い映画だった。

移り変わる日常。
変わらないものなんてない。
今は今。

場の瞬間を五感で表現する田中泯の”場踊り”をヴィム・ヴェンダース監督がこの映画で使ったのもすご
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数に溺れて(1988年製作の映画)

4.8

効果的に散りばめられた数字、100までの見事なカウントダウン…!

同姓同名の祖母、娘、孫娘の3人の女が、それぞれの夫を溺死させていくサスペンス。

ピーターグリーナウェイ監督レトロスペクティヴ上映作
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

やっと作品の世界観に追いついた現代の最新技術でこの映像、音を劇場で体験できることへの感謝。サンドワームが登場する度に鳥肌が立つ。

特に44日かけて撮影されたというサンドワームを乗りこなすシーン…!!
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

4.5

上品で下品。1番好きなタイプの芸術。ピーター・グリーナウェイ監督レトロスペクティヴに向け予習で鑑賞しました。(配信で唯一観られる一本!)

高級フレンチレストランでの
欲望渦巻く人間模様🍴🥀

序盤か
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.8

苦手な人はとことん苦手だと思う。お薦めはしない。

夢中で観たから、上映時間が3時間もあったなんて後で知って驚いた。これがまだアリアスター監督の長編3作目というのだから末恐ろしい…。

劇中にいい事な
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

短い上映時間の中にゆっくりと流れる優しい時間。

最悪な状況の男と、最悪の状況の女の無愛想な出会いと犬。

台詞は少ないながら#アキカウリスマキ 監督の「画」と「間」と「音楽」の差し込み方が絶妙で、独
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.6

「アメリカンユートピア」の衝撃でトーキングヘッズ を聴くようになり、関連作としても名前が挙がっていた本作。

贔屓にしている配給会社A24が ”4Kレストア” 上映することが決まっていたので、自宅で観
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

好みの映画ど真ん中。

自ら命を絶った妊婦が博士にお腹の胎児の脳を移植されて蘇生する。

この設定で、贔屓にしているヨルゴスランティモス 監督が新作を撮る!と聞いた時から大変楽しみにしていた本作。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

最近の鬼太郎のアニメは観ていなかったので、最初こそ現代のキレイなビジュアルに戸惑うものの、映像はスクリーン映えする美しさ、描かれる本質はどの世代も知る ”鬼太郎” そのものだった。

昭和の時代の雰囲
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.4

視界いっぱいに広がる30年代フランスの衣装や情景が最後までずっと素敵なオゾン監督の最新作。

この時代設定だからできるストーリー。監視カメラなどが存在したら成立しないので、創作の世界として自由があり夢
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

2007年にタランティーノ&ロドリゲスが手掛けたプロジェクト”グラインドハウス” で流された、イーライロスのフェイク予告が16年越しに本当の映画に‼︎

“グラインドハウス” とは、60〜70年代のア
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

鑑賞前の予告編で個人的に大変楽しみにしている「千年女優 (リバイバル上映)」が流れ、興奮が収まらぬまま迎えてしまったオープニングシーンで、一気に劇中のように憑依するかのごとく物語の世界に入り込みました>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.6

ジョニーデップ版ウォンカの記憶が新しいですが、ウンパルンパのビジュアルや、ミュージカルシーンの挿入のタイミングなど、ジーンワイルダー版ウォンカの前日譚という印象でした!

だからといってティモシーシャ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.8

一夜で夢と恋を失ったバレエダンサーがコンテンポラリーダンスの世界に初めて触れる物語。

主要キャストを ”ダンスができる俳優” ではなく、”演技ができるダンサー” を起用することにこだわった本作の圧倒
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

ひと味違う映画を観たい時のデヴィッドフィンチャーの安心感。

孤独に暮らす投資家の男が誕生日に弟からあるゲームの招待状を受け取り、周囲で奇妙な事象が起こり始めるサスペンススリラー。

観ている方も真意
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.8

1年間にわたる1匹の野生のタコと1人の人間の交流を映したドキュメンタリー。

海のように深く感動した。

タコの生態を知るだけのドキュメンタリーではない。人生につまずいた人間の男クレイグが海底で1匹の
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.0

マヤホーク目当てで鑑賞。内容は合わなかったけどマヤホークが可愛かったから満足

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