収容所から生還したボクサーの衝撃の実話。生きるために勝つことと同朋を犠牲にして生きることのジレンマはいかばかりだろうか。想像するだけで胸が苦しくなる。ナチスの悪魔の所業から目を背けてはいけない。彼の人生を追体験することは大いに意味があると思えた。
監督バリー・レヴィンソンに実力派キャスト勢揃いの映画なのに公開規模の小ささは暗くて重い内容ゆえか。主人公の俳優どこかで観たことあるなと思いつつ最後までベン・フォスターと気づかなかった。収容所時代と現在、晩年とすさまじい肉体改造による見た目の変化となりきり演技に役者魂を感じました。