わたし達はおとなのずんのレビュー・感想・評価

スクリーンの前で観ているのは映画の奥にあるふたりの生々しい日常
歯を食いしばるような緊張感の中で触れるとてつもない感情と人間らしさ
成人ではあるがまだ大人ではないふたりとあの頃の自分
今なら分かる気がする自分も果たして大人になれているのか？
初長編映画監督にして脚本 演出に加藤拓也監督という人間が映し出されていて心を掴まれた
必ず来る明日は希望の顔をした絶望でもある
何色あるか分からないほどの感情を突き刺した後のエンドロールは邦画史に残る