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わたし達はおとなのtwitwilightsのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
4.4
メ〜テレ。
空気の薄さにもがき続ける108分間。
わたし達は何を覗き観ていたのか。
驚異の長回し。
アドリブは嫌い、と語る若き劇作家の初長編映画。
やはり観に来てよかった。
数少ないハッピーな場面なはずの「プチリゾート」シーンだが、時系列編集のため不吉な予感を抱かざるを得ない。
こんな気持ちで観た砂浜での花火シーンははじめてだ。
あわわわ。

セリフの機微の素晴らしさに加え、生活音の響きが本当に素晴らしい。皿とフォークの接触音、ガスコンロの点火音、料理や吐物が床に落ちる音。劇伴が少ない代わりに、暮らしから溢れる生活音が際立つ。そして残念ながらそれらの音は全て、虚無を纏っているのだった。
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