生々しいセリフから織りなす売り言葉に買い言葉の堂々巡りの喧嘩話にスタンダードのアスペクト比の如く押し潰されそうな感覚
現実世界と地続きに存在していそうな登場人物たちを俳優陣が抜群の演技力で体現している
相槌の入れ方や、間合いの取り方が絶妙でメリハリある撮影と編集もあって会話劇として飽きない構成になっている
主役の2人にスポットライトが当たると思うけど、それ以外の人物のサイドストーリーが少しあることで誰にでも起こり得る出来事の可能性を孕んでいると感じた
あのような口喧嘩になってしまうのは人生経験が少ないゆえの困った時の引き出しの少なさゆえなのか
とはいえ人によっては一生あんか感じのような気もしてくる
ドロドロ恋愛劇として消費されそうな側面も秀逸なタイトルによっておとなとは？というテーマ性への深みにも繋がったと思う
