金宮さん

よだかの片想いの金宮さんのネタバレレビュー・内容・結末

よだかの片想い(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

飛坂さんの釈明と原田くんの告白が素敵だった。

[飛坂さん]
つきあう入口として映画監督としての好奇心がなかったとは言えないが、映画をつくること自体が愛情表現。素敵なあなたを表現したかった。当事者じゃない自分がやることも悩んだし、実際にいま苦しめているなら本末転倒だ。

[原田くん]
「あざの有無なく好きですけど」と自然体の告白に「なんて答えたらいいのか?」と回答に困る前田さん。それに対して「えっと。じゃあなんか友だちのままでいてください。とかでいいんじゃないですか?」と先手をうつ。

双方ともに異なるアプローチで前田さんを慮っており素敵。嫉妬と独占欲(撮影での差入シークエンスが端的でお見事)での片想いとなってしまった前田さん自身との対比かな。最終的に原田くんエンドになりそうなのだが、あざを自然体で受け入れるスタンスに前田さん自身がシフトしていくのとリンクする。

「あざと積極的に向き合う=映画で発信して世の中すら変えていこう」的な飛坂さんの考え方もなしではない。
でも自分としては、あざもひとつの個性なんだ!なんなら人付き合いのフィルターにもなる長所なんだ!!(あざのおかげで自分が付き合う人は素敵な人ばっかりだ)って感じで自然体にあざを受け入れる芯の強さに共感するし素晴らしいと思う。

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・デートで舞台を見に行ってる時点で飛坂さん悪い男なのでは!?とざわざわした。これは完全に「わたし達なおとな」「明け方の若者たち」によって作られた偏見です。

・また中島歩さんのほとばしる色気も心配になる要因のひとつ。結果、多分誤解なんだけど心配になるほど色気があるってどないやなん。
金宮さん

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