4Kブルーレイで鑑賞。これまでに何度も観ていますが、絵が綺麗になり音も聞きやすくなったことで改めて惹き込まれました。松子の思いは佐清を幸せにすることだったと思いました。父に愛されず、望まれず生を受けた三姉妹。その怨みの犠牲となった青沼親子。松子は母には金の無心をされ、佐清を幸せにすることが自分の唯一の生きがいだったのかもしれません。そう思う時、犬神翁もまた屈折した生い立ちや親に対する不信や怨みがあったのでしょうか。愛憎のおどろおどろしさが観るものの心に怖さといたたまれなさを感じさせます。横溝文学と市川映画の見事なマッチングでありはじまりでした。この映画は横溝正史本人やスタッフが役者として出てきて、コミカルな感じもいいですね。文字の使い方やカット割など市川演出が冴えています！東宝のシリーズも4Kで観てみたいと願いました^_^
