すいかのたね

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直話とキャラがイマイチでした。ガンダムファンで、そこそこ期待して見に行ったら多少肩透かしを食らったのが正直なところです。

ストーリー
わざわざ今回ククルスドアンの島というエピソードを切り取り、100分超の映画にしていますが「何で映画にしたの?」という疑問しか湧きませんでした。一言で言えば雑ですね…。
映画用にプラスした部分は主にドアンと子供たちとアムロの交流…と言えば聞こえはいいですが、ドアンと子供たちがそういう生活をせねばならなくなった背景が全く描かれないので正直感情移入のしようがありません。一応チラっとドアンが戦争中に孤児になった子供を見てそういう感情になった…みたいなシーンはありますがそれだけでは100分の映画には全く足りなかったと思います…そもそも原作にもありますしねこのシーン…原作だとドアンが「子供たちの親を殺したのは俺だ!」という独白もあるし、背景描写としては元の方が良い気すらします。
各キャラクターの顔の表情だけは相当豊富だったので、背景描写が雑なのはかなり残念だったと思います…というかこれならガンダムとは別で話作るほうが良かったのでは?
ドアン周辺以外も、サザンクロス隊なる部隊が出てきましたが本当にこの映画の戦闘のためだけの使い捨て…もう少しドアンと会話したり、葛藤があったりして良いと思います…非常に残念。
核兵器関係も一応マ・クベでも出しとくかって感じで…うーん…核が花火になる描写も正直ちょっと…どうだろう。

戦闘シーン
ドアン関係
「ジオンのエースと言えばシャアかドアンだろ!」と作中で言われるだけあって、ドアンが物凄く強いです…いやそんなキャラだっけドアン?…まあ良いんですけど。ドアンザクの戦闘は素直にカッコ良かったです…が、まあちょっと強すぎるし高機動過ぎるかな。名パイロットの説明のほか、色々改造したんだとか描写を追加しても良かった気がします。

サザンクロス隊
ジムとの戦闘はカッコイイ。非常に高機動でかつ連携の取れた戦闘が良かったです…がドアン相手には1体1の繰り返し…正直なんでやと思ってしまった。女性キャラのセルマが何かドアンに想いを抱いていたようですが…アッサリ殺してしまうなら要らなかったのでは?

ガンダム
うーん戦闘シーン少ない…敵が少ないからしょうがないけど、かなり物足りなかったです。

総合すると正直微妙…ガンダムが好きなので補正が入って普通という感覚です。話やキャラの掘り下げをもっと行えばいい作品になると思うのですが…勿体ないなという印象でした。
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