早朝のニューヨークの一室でケネス・チェンバレンは眠っていた。
しかし医療用通報装置を誤って作動させてしまう。
安否確認するため3人の警察官がやってきたがケネスは頑なにドアを開けるのを拒んだため警察官の行動がエスカレートしていく。
実話に基づいた作品。
高齢に加え双極性障害をもつケネス。
警察官のエスカレートしていく異常な対応が彼を追い込んでいく。
治安の悪い場所、治安の悪そうなアパートが警察官をさらに加速させる。
ドアを叩く音に強く反応し苦しむケネス。
元海兵隊だった彼はまるで何かをフラッシュバックするように苦しでいるように見えた。
警察官の怒号、ドアを叩く手、それらが人を追い込む十分な武器となっている。
人種差別に加えて障害者に対しての差別も描かれている。
ラストシーンは苦しく、胸が張り裂けそうになった。
こんな事が実際にあったのだ。
絶対に許されない。
あまりのショックに涙と動揺を隠せなかった。
ケネス役のフランキー・フェイソンが凄い。圧巻だった。
モーガン・フリーマン制作総指揮
デビッド・ミデル監督作品