スタジアムロックバンドとコロナ禍というものを知る貴重なドキュメント。
ここまで大勢の人たちを勇気付けられるようなロックバンドが折れそうになるほどの現実を乗り越えて、また誰かの背中を押すまでの物語。
正直、最近のONE OK ROCKのマッチョな音楽は肌に合わないなと思っていたし、EDMに接近してより「これ同じバンドか?」と聴かなくなっていたけど、こうして一つの映像作品として観て聴けばひとつひとつの道程が分かる。
良いロックバンドには物語がある。音楽が良いのは大前提で、人を惹きつける物語がONE OK ROCKにちゃんとある。
そして物語を持つロックバンドの曲は意図しない形で曲の意味を変えて誰かの背中を押して響く。
カメラの奥の画面の向こうにちゃんと温度を届ける為の本気。
こんなん全然ファンじゃなくても目頭熱くなるわ。