アクションの満漢全席や〜
大仰なBGMにスローモーション、中二感溢れるカットの連続、もうね、幸せ
リスペクト元の作品がいくつか脳裏に浮かぶが、それらのエンタメエッセンスを上手く抽出して煮詰めたような感じ
又、悪役が背景の設定からしっかりとしていて魅力的
ニコラス・ツェー初めて観たけどドニー・イェンに当たり負けしないセクシーなカッコよさ、生真面目な主人公の対となる印象的な悪役になっていて非常に良かった
惜しいのは、今一つ深みがない事、
具体的には主人公に葛藤やブレが無さ過ぎる
特に首に爆弾のシークエンスは、主人公が副総監を撃ってこそ、テーマである"正義"の脆さと身勝手さが際立ったんじゃないかな
更に言えば、その後の審問があのオチでは、容赦無く裁かれたンゴウ達を完全に切り捨ててしまったように感じた
主人公をンゴウと同じ土俵に立たせた上で取る行動こそ大切だったと思う
ただ、アクション映画として絶対間違いない作品だし、カーアクションからの子供を助けるシーンはカッコ良すぎて変な声出た
香港ノワール、正直一昔前のジャンルかと思っていたけど、まだまだ衰えないパワーを感じる作品だった
