shun

アメリカン・アンダードッグのshunのレビュー・感想・評価

4.4
ザッカリー・リーヴァイとアンナ・パキンの二人は全俳優の中でもトップレベルに好きなのでこの共演作はなんとしてでも観たかった。

2000年のスーパーボウルでmvpを獲得した実在するアメフト選手カート・ワーナーの物語。時給数ドルのアルバイトからアメフト界の殿堂入りまで果たした彼の半生が描かれる。

自分自身や自分の愛する人たちの数々の困難や苦痛を乗り越えて栄光を手にした彼の人生は映画にするのにぴったりです。結婚した女性は海兵隊出身のシングルマザー、子供が二人いて一人は視覚障害を持つ男の子。この家族との絆が丁寧に描かれているからもう最後の方は涙が溢れてきてしまった。映画の最後は実際の映像が流れて締め括られるんだけどこの演出もよかったです。
あとはスーパーのバイトの同僚が好き

スポーツ映画だけど信仰や貧困など結構社会的な部分にも触れていて自分の好みに合っていました。すごく理想的な夫婦の在り方だと感じた。

主人公を演じるザッカリー・リーヴァイ(ラプンツェルの彼氏の声もやってる)はこれまでコメディのイメージが強かったけどこんなに心を揺さぶる演技もできるのね。「シャザム」で鍛えた肉体が分厚い!
そしてアンナ・パキンもいい役だった。この人最近は出演作少ないけど出る作品のチョイスがいい。この前は「アイリッシュマン」でも印象的だった。今回の彼女の役は強い女性で、いかにもこの人が演じたそうな役だなあと思った。

息子のザックを演じた子もめちゃくちゃ上手かったしコーチのデニス・クエイドも出番少ないけどいい味出してた。

もっと広く上映されてもいいと思うんだけどな。アメフト知らなくても問題ないし何より主演二人の大人な演技と実話ベースのシンデレラストーリーに感動する。
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