あんじょーら

ナイトティースのあんじょーらのレビュー・感想・評価

ナイトティース(2021年製作の映画)
3.2
久しぶりに当たりを引いた作品。こういう新しい作品に出合えるのがとてもうれしいし、出来たら劇場で観たかったなぁ。色彩感覚もイイし、まぁこういう作品はたくさんあるけれど、それなりにフレッシュ!アダム・ランドール監督作品はこれからも抑えていきたい。


ハリウッドに夜の帳が落ちる頃。ベニーは彼女と待ち合わせて車に乗り込むのですが、そこに怪しげな男が車でつけてきて・・・というのが冒頭です。


画面が、色使いがとてもフレッシュですし、構図もかなり細かな配慮がされています。女性のバディムービーとも言えなくありませんし、アフリカンアメリカンの男性主人公も、最近は普通に感じられますし、そういった意味で凄く2021年の映画って感じです。


まぁ、最初からネタバレしていますが、いわゆる吸血鬼モノなんですけれど、凄くいいのが、劇中、バンパイア、吸血鬼、バンパネラ、という単語を1回も使用していないのがイイ。


さらに主演の3名の顔立ちが素晴らしく、見た事無い人ばかりなのに、人のイイ大学生は凄く茶目っ気たっぷり目で顔から分かる人の好さがあるし、女性2人は1名は強めの感じですし、もう1名が甘目で、どちらも観た事が無い人なのに、それぞれのキャラクターを顔でも感じさせてくれるのが素晴らしい。


設定の見せ方も割合最初にモノローグで片づけちゃうのも決して悪くなくて、ボンネット含む車に移しこませるのも、ジャン=ピエール・ジュネ監督作品の『デリカテッセン』オープニングスタッフロールみたいでイイですし、潔いとも言えます。


私はアクションとかに詳しくないので、何とも言えないけれど悪くはないし、ちょっとした萩尾望都先生の「ポーの一族」みたいでいいです。


ヒロインの女の子が凄くカワイイのが特に気に入りました←何も言ってないに等しいw