トラボルタ

茶飲友達のトラボルタのレビュー・感想・評価

茶飲友達(2022年製作の映画)
5.0
現代社会における寂しさと正しさをどう定義するかという話。

マナは寂しさを癒やすために高齢者専門デリヘルを経営し、他のスタッフやティーガール、客もこのデリヘルによって寂しさから自身を遠ざけている。希望を得るために死を選ぶという台詞があったが、彼ら彼女らは死の代わりにティーフレンドを『利用』しているのだろう。

ルールと道義的正しさはよく対立軸として描かれるが、社会の目線の役割を警察に負わせ、マナを取り調べるシーンではその対立軸がくっきりと浮かび上がり、この映画の主題を一層際立たせている。