Oscar

猫は逃げたのOscarのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
3.8

愛のカタチ。
夫婦のカタチ。
いろんなカタチ。


今泉監督作品史上最も答えを出さない男こと広重さんが、結局ハッキリとした答えを出さないまま終わっちゃった猫ムービー。
普通こういうのってモヤモヤした気持ちのまま終わりそうなもんなんですけどあら不思議。全然モヤモヤがない。
結局のところハッキリとした答えというかカタチなんてものはないのかもしれませんね、夫婦ってものは。
若干25歳の僕に夫婦を語るなんておこがましいにも程がありますが、なんかこの作品を見て感じたのはハッキリとした答えも目的もないのが夫婦というものなのかも。
別にセックスはなくとも、浮気してようとも、2人がいて安心するのであればそれはもう夫婦なのかも。まぁ浮気は絶対ダメですが。
恋人の延長線上に夫婦があるわけではなくて、恋人とはまた違った愛のカタチが夫婦という関係性なのかも。夫婦になると好きという感情よりも2人の生活の維持というものの方がずっと大事なものになりますからね。
なんか、うっすらと独身の身ながらそういう女性を奥さんに迎えることってすごく難易度の高いことやなぁ…とか考えてました。
少なくともあと2年はそんなことする余裕もねぇな。
気持ち的にも。お金的にも。
いや、したいけどね。


カンタが無邪気すぎて可愛すぎる。
人間のそういう面倒臭いものなんかないですからね、猫って。
そういう意味でもいい逃げ場所なのかも。
いざその逃げ場所がなくなった時が人間の正念場。
広重さん、地味に最初と最後でちょっと変わりましたもんね。
結果的にいい落とし方にできたみたいですし。

やっぱり、猫は偉大だわ。



あとハリボー女、お前は許すまじ。
ハリボーをあんなに無為に捨てたお前を許さない。
猫は、食わんぞ。
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