やっち88

猫は逃げたのやっち88のレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
4.0
やっぱり今泉作品好きだな〜

途中までは確かにいつもの今泉作品らしい笑いは少なかったが、ラストはさすがと言わざるを得ない絶妙に気まずいのにコントみたいになって思わず笑ってしまう今泉作品らしい終わり方になって大満足な作品。

人間たちに振り回されるカンタと、カンタを健気に待つミミが可愛すぎる映画

広重のどこがそんなにいいんだ?と思うくらいこの作品内では嫌いなキャラなんだけど、彼を全否定できないというか、迷いすぎちゃって、いつも決めきれないというその人間らしさが彼の魅力なんだろうなと感じた。

恋ってなんなんだろう。あの時は間違いなくこの人を好きでいたのに、いつの間にか覚めて忘れて。それでも、やっぱり思い出したら確かに「好き」だったんだよね、不思議。

広重に亜子がマッサージされてそれが不倫相手よりも上手くて泣いちゃうシーンとか、猫の写真を見返してたら広重とカンタが映る写真が出てきて思わず笑っちゃったり、なんだか日常に溢れているシーンを映すのがほんとに上手い監督だなあと思わさせられた。

途中のグミくちゃくちゃ噛むシーンが唯一の謎カットだったけど。笑
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