ボインゴまちお

雨を告げる漂流団地のボインゴまちおのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
3.0
【ブタメン久々に食べたい】

-注目ポイント👀-
①令和の小学生のイメージ
②のっぽくん
③じいちゃんのカメラ

①大人が現代の小学生を想像したらこんな感じなんだろうなぁというのがキャラクターたちにあった。 Switchのショボコンプロコン戦争やスマホを持ってることなどは、確かにありそう。一方で、トランシーバーとかブタメンとかちょっと作り手のガキんちょ時代を感じさせる遺物が混じっていた。

②主人公ら小学生とは別に、背が高くて物静かなのっぽくんが登場する。物語のキーとなる1人だが、緑牛すぎた。

③目に映る景色を記録するカメラ。過去から離れることのできない夏芽にとってとても大事なものだが、航祐にとってもおじいちゃんの肩身として大事だった。

-感想✍️-
下手に深読みせずにみれば面白い作品だと思う。主人公らの頭の中にある思い出が、当時の形を残したまま海を漂っていると考えると発想が面白い。そして、過去に縋るのではなく、そこからの脱却や前に進んでいくという思いを建物の崩壊や彼方へ消えていくという物理的な現象で表現していたのもコロリドらしさがあって良かった。

-気になった点🤔-
世界観について、どういう場所なのか具体的な説明がないので受け入れた上で観る必要がある。が、体験しているのが小学生だからこそわからないままの夢のような感覚がいいのかもしれない。