赤い下着

雨を告げる漂流団地の赤い下着のレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
2.3
フランス映画ガガーリンと比較して見ると面白いかも。同じ題材、喪失、を違う文化と表現で表してる。面白いのが最後のクライマックスの幻想的な表現が似てること。漂流〜は萬の神に基づいた語りで物語が進んでいく。長く付き合ってきたものには神が宿るを元に夢なのか夢幻的に表現しつつ喪失による成長を表してる。ガガーリンは避けられない色んな現実問題のなかをさまよう主人公の孤独を宇宙で表現しながらも最後にまた現実なのか夢なのか区別出来ないファンタジーで喪失による成長を表現してる。
方法や世帯は違うが喪失による成長を2つの映画は団地を通して語る。

映像的には漂流団地は作画とCGで上手く表顕してるしアイデア的にも素晴らしいのだが子供目線中心の表現になりすぎて大人には少し怠い感じがするのは否めない。が、多くのものが記憶という海、水、の中で流れては消えていく表現は素晴らしいとも言える。水は現実と夢幻を繋げる触媒として海外、映画コンスタンティンで現実と地獄を繋ぐ、でも日本でもよく使われる媒体なので。

是非2つの作品を比べながら見てほしい
赤い下着

赤い下着