シェイクスピアの四代悲劇、名前だけ有名でお馴染み「マクベス」をこの時代にまんま映画化。
これは権力に縋るための悪に屈しきれない"善人"を描いた話だと思っていて、このレベルの人間ドラマが17世紀初頭に生まれていた事に改めて驚き。質素なセットで白黒映画、なのに、いやだからこそ一切無駄のない美しく洗練された映像に度肝を抜かれる。主演がデンゼル兄貴だったり人種が混在しているけど、それでも全く違和感なく古典が描ける事を証明した兄コーエン監督の功績に拍手。
これAppleTV+が買い付ける作品じゃないよな〜。いつも思うけど、身の丈にあった作品を買って欲しい(傲慢)。