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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのnemのレビュー・感想・評価

3.2
アメリカでメガヒットを飛ばしてるというし、割とゲーマーなので、どんなもんかなーと観賞。

結果的には子供をターゲットにした映画で大人的な目線は捨てないといけない作品だった。

ブルックリンでクラシアン的なことをしている冴えない兄弟はひょんな事から土管を通じて異世界に吹っ飛びクッパと激突する。

ルイージマンションやらマリオカートやら、新旧のマリオ系作品を散りばめて一応大人も楽しめるような雰囲気はあるが、メインのストーリーが弱すぎる。
序盤でかなり驚異的な身体能力を見せるマリオだが、異世界に行ってもそこは特に大したことない扱いを受ける。マリオの個性は諦めないことというキャラクターらしいが、そこが勝利に繋がるというロジックも、キャラクターの成長もなく、都合よく登場するアイテムでケリが着く。

ピーチ姫とマリオが対面した時、ピーチが「あなた人間なのね!」というセリフを発することで改めて気付かされたが…確かにあの王国、キノピオとピーチしかおらん。
そこがメインストーリーに絡んでくるのかと思ったらそこは完全に放置されていて気持ちが悪い。

クッパも、ピーチ姫と結婚したいからという目的と、世界征服&殺戮という行動が一致していないのでコイツ大丈夫かと思う。

評価できるポイントとしては、画のクオリティが高いこと。
わりと奇妙に見えても仕方がないバランスのキャラクターを可愛く描けているし、帽子の質感はなんかよざけ。
色彩もカラフルで音楽とスピード感もあって、なんとなく楽しい気持ちにはなれる。

あくまで子供を喜ばせる為のものであって、レゴムービーみたいな傑作が観れる訳ではなかった。

ドルビーアトモス字幕版を観たけど、たぶん見るなら吹き替えの方が面白いかと。
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