ミリ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのミリのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゲームの画面で、映画の画面で、違和感なく両立させてて凄かった。90分ずっとゲームの引用シーンで出来てるのかなってくらいだし、その入れ方がどれも上手くて見事。「そう来たかー」な楽しさがある。ファンの望んでる物を直球で、かつファンの期待を超える内容で作られてる。音楽も良くて、ゲーム音楽はもちろん無関係な往年の名曲とマリオの相性に驚いた。

今まで何も思ってなかったピーチ姫をめっちゃ好きになった。ゲームで実際どんな性格で設定されてるかは知らないけど、今後はこの映画のピーチ姫のイメージで見ることになりそう。あとマリオがかなりヒーローで、ヒーロー映画だった。


気になった点2つ。
①マリオとルイージの兄弟愛推しがキツい。途中から兄弟愛からBLになった気がする。あれより少しキツいと耐えられないギリギリのレベルだったと思う。凄いベタベタするし後半マジでホモ兄弟に見えて辛かった。中盤で一瞬マリオとピーチ姫が良い感じになった時に「あ、そんなのもあるんだ!意外と良い!」ってなってたので、それを放ったらかしてルイージとホモみたいになる意味が分からなかった。ラストピーチ姫がマリオのほっぺにチュ!とかで終わっちゃダメだったのかな。監督がマリルイ激推しなのか?
ただ、終わり方といいヨッシーといい他の未登場キャラといい膨大な原作ネタストックと言い、続編は確実だと思うのでそこにピーチとのロマンスは取って置いたのかな?とは思う。にしてもホモ兄弟は要らなかった。

②テーマが良くない。マリオ達の父親がキモい!バカ息子みたいな扱いして、街を救った途端うちの息子達だー!とか言って、それに喜ぶマリオとか勘弁して欲しかった。元職場のグラサンも。よくある展開だけど超嫌い。最後急に不愉快だった。ドンキー含め息子が父親に認められる話っていう構造があったけど、それが本当にピンと来ない。自分で自分を信じて何か成し遂げればそれで十分じゃない?何で他者とか親に認められる必要があるの?しかも自分を信じなかった親に。最後の最後に居心地悪くなった。
ミリ

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