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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのSTAYGOLDぴあ映画生活のレビュー・感想・評価

1.0
マンマ・ミーア
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確かにお客さんは入っている。きっと成功と言える興行成績になるのだろう。評価もマンセー客が絶賛…って、あれ、それマジすかー???

スイマセン、映画好きなゲーム屋としてゴーマンかまして良かですかー?BOOOOOO、ボーリング、ボーリング。なに、この客席のお通夜な雰囲気は。商売の世界は首都圏だけじゃない。92分が3時間半の超大作に感じたよ。ヨカタと戦ってナンボやん。

私もゲームの企画屋シナリオ屋、CG原作屋として35年生きてきた。この素晴らしいタイトルをどうすれば此処までつまらなく創れるのか。切り口なんて山ほどある。任天堂さんにまだ「枯れた技術の水平思考」があるのなら…コレで良いの、M本さん。

ツカミからサムイ展開で最後の最後まで薄皮一枚を隔てた別の空間で展開されるストーリー。全然全く一ミリも入り込めない。いわゆる全く解ってない、西海岸の自分勝手な日本の描写を思い出させる構成。これ、マリオのツラを借りただけやん。

ゲームの中のイベントやキャラは薄くて羅列したのみで伏線感は皆無。アイコンとしてなら、マリオじゃなくても、アレックスキッドでも、高橋名人の冒険島でも、夢工場でも可能な奴。ソニックは回転しながら自爆したので除外。

子供向けだとしたら、さらにダメダメ。彼らへのリスペクトは皆無。そんな甘くないよ。まあ、こんな感じでいいよね、の流れで、最後の丸め込みは本当に良くある最近の西海岸CG映画。もう見飽きた。

まずイルミネーションに創らせたらアカン。他の会社が良いよ。彼らには日本の機微がワカラン。所詮、ミニオンズレベルのお客さまを選ぶお笑い感覚。この國では、しんちゃんぐらいガチンコで演らんと。日本愛があるカントク必須。もちろん運営も。

星矢もかなり臭みがキツかったが、コレに比べれば。更に斜め上をいくヤバさスターの無敵モード。評価できるのはCGクオリティのみか。マジで、それだけ。吹き替えの声の演者が勿体無い。

漫画やゲームをリメイクするなら、比国の実写CG版ボルテスVぐらいの愛とプライドでやってほしいよ。本気の大人のボルテスごっこ。いい加減、何も縛らず西海岸に売り切り商売は辞めてくれ。つっても原作者は日本でも、版権を売った瞬間、まず期待してないけどね。金とバーター。基本、ファンは二の次。哀しい現実やし。

まさに、最後まで苦行修行のマンマ・ミーアな一本でした。何度も使うアレは自虐ギャグか?もちろん、意味はオーマイゴッドの方やろな。

でも劇場でかかれば、コレも映画。
果たしてオマケのアレはちゃんと銀幕に生まれるのか?実に興味深い。いずれ出来ると信じる名作に期待して、観ておくのも良いかもです。忙しくて感想も書けないのに、衝撃すぎて思わず書いてしまったわ。

まー、いつだって答えは 遥か彼方にある
それが映画なのです。

南無阿弥陀仏。止観して生きよう。

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