爽

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの爽のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メタファーが詰まった作り込まれた映画だと感じたのは俺だけか?
自分と同じような解釈が他の考察に見られないので、書いてみる。

・世界観
キノコ王国・ジャングル王国・クッパ王国はそれぞれ日本・アメリカ・北朝鮮のメタファーだと思った。
クッパがピーチを拉致る展開や一度空高く打ち上がってから降りてくるマグナムキラーは明らかに核ミサイルの弾道だと感じた。

・ストーリー
泥臭さ。極めて日本人的な人生観。スーパーマリオって見方を変えれば社会システムを如何に生き延びるか四苦八苦するゲームであって、泥臭さが本質なことにこの映画から気付かされた。

・キャラクター
マリオが非常に実直な「日本人」そのもの。
ピーチが気高い王女になっていて、時代性を考慮したのか宮崎駿の強い少女像が影響したのか。

・企画性
スーパーマリオの俯瞰視点を画面作りに取り込んだり、ファン期待をしっかり盛り込みつつ時代にも配慮した、娯楽性・社会性の長けた映画だと感じた。
ラストシーンで日本人が「スター」でアメリカ的ヒーローに変身して北朝鮮をやっつけたのだと捉えると、そんなことは起こり得ないだろうな。笑
やや展開には強引さを感じるところがあるけど、全体的には練りに練った映画だと感じました。
爽