ペンギン侍

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのペンギン侍のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなに安心して手放しで観られる面白い映画あっていいの?!

大好きでたくさん語りたいのはピーチ姫の描かれ方で、ゲームの中ではクッパに囚われるお姫様なのに、本作のピーチは笑っちゃうくらい強い。なんせマリオを鍛えるくらいなんだから。自国のピンチに長としてドンキーコングの国に軍事同盟結びに行ったり、クッパが攻め込んでくると知れば真っ先に国民達を非難させ、自分が矢面に立つ。かっこよすぎ。

ピーチはいつも人のために動く。キノピオを守るために一度はクッパの結婚を受け入れざるを得なくなっても、ものすごく気持ちいいやり方で「お前となんて結婚するか!」と三行半をお見舞いする。アイテムによって変化するピーチの衣装も素敵だし、氷の衣装はアナ雪かと思った……ピーチの機転が効いたおかげのラストの展開だったし終始クールなピーチを見られて本当にしあわせ。

マリオが何もできない男だという設定もよかった。父親に認められたいけど、「お前が弟(ルイージ)を巻き込んで独立しやがって」と嫌味を言われる関係で。ゲームのマリオってTHE主人公だから最初っから強いイメージだったけど、本作のマリオはよわよわなので、ルイージを助けるためにピーチ姫にトレーニングをしてもらうという…!アイテムによって強くなり戦うことができるようになっていくが、これって誰でも“アイテムさえあれば”強くなれるってメッセージだよね?!諦めない男であるマリオが根性と負けん気で戦っていく姿は若干オトコすぎるとこはあるかもだけど、ただの人間であるからこその戦い方が響く。同じくドンキーコングも父との確執があり(深くは描かれてないけど)それもマリオとのムカつくやつだけど友情が芽生えるというお決まりの激アツ展開がよかった。

「二人ならなんとかなる」というテーマを体現したラストもほんとーに気持ちいい。

マリオのゲームはスマブラくらいしかやったことなく(あとドンキーコングはなぜかやってた)ゲームファン的な楽しみ方はそこまでできなかったとは思うが、マリオを知らない人でも十分に楽しめる。

あと音楽!!マリオブラザーズの原曲を再解釈し壮大に、ごきげんに、作っていて感動した。マンマミーア!
ペンギン侍

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