レオナルド・ダヴィンチ作「サルバドール・ムンディ」。常に真偽が問われながらも、最終的にはオークションで約500億円で取引されました。世界最高峰の文化を所有することは権力、国力の象徴になります。芸術作品というより"覇権"をオークションで争っているようにも思えました。1枚の絵が国策にまでなる様子が本作でわかります。
真作であれば「モナリザ」と並ぶダヴィンチの最高傑作です。ですが2枚の絵が対象的な末路なのもまた面白いです。
絵画の芸術的価値だけでなく、描かれた後どんな場所を辿って来たか、という観点も今後目を向けてみようと思いました。