風神

ダ・ヴィンチは誰に微笑むの風神のレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
3.2
ムービープラス放送分を録画して鑑賞。

闇が深すぎて、何も見えない!

美術系漫画の
「ギャラリーフェイク」が大好き。
その漫画の話のメインは
存在すると言われてる
もう一つのモナリザの話。
この映画では
同じダ・ヴィンチの
真作と思われる作品が発見された事からの
ドキュメンタリー。
当時のニュースは何となく覚えてる。

あの傭兵が言っていた
皆んなで、調べて
真贋をはっきりさせるのが
ベストな気もするが
510億円払って
偽物でしたじゃ、シャレにならない。
価値を維持するためには
貸し出しもせず、人目にも晒さず
忘れた頃に、こっそりと売却するのか?

第一発見者が
13万円ぐらいで買った作品が
いかにして、510億円になったのか。
最後は、フランス大統領まで巻き込み
国家レベルのお話にまでなってる。

しかし、流石ルーブル美術館。
ポリシーとプライドのレベルが違う。

本人直筆か
工房での本人監修作品なのか
弟子の作品なのか。
それにより価値は大きく変わる。

絵の具やキャンバスの木材から
時期を特定して
洗浄したりレントゲン撮影したりして
下に隠れてる
絵の真の姿から真贋を検討する。
科学的検証のレベルも年々上がってる。

レンブラントも真贋問題が多いけど
美術の研究という意味合いでは
皆んなで真贋確かめるのが正解。
ただ、そこに所有者の投機的思惑もあり
なかなか難しい。

この映画も
美術品の真贋を検証する作品かと
思っていたら、もっと下衆な
お金の話が中心。
美術史的に真贋を調べるよりも
金銭的だったり
メンツ的だったりがメイン。
まぁ、面白いけど。

ロシアのオリガルヒの人。
上手い事転売したなぁ。
3倍ぐらいになったし。
って、どうしてもそういう視点で
観てしまう自分が情けない。

ただ
あの絵が好きかと聞かれたら
正直、どうでもいい。
個人的には
ダリとかマグリットが好きなんで。

2023-294
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