Filmarksさんのオンライン試写会にて鑑賞。人類を死滅させる猛毒ガスが迫りくる中、地球最後の夜を過ごす人々の姿を描いた本作。地球が、世界がどうなっているのか詳細は描かれていません。ただただ、一軒家の中で繰り広げられる人間ドラマだけを描いています。自分が同じ立場なら、どこで誰と過ごすのか…。観ながら考えてしまいました。家族と過ごす。恋人と過ごす。友人と過ごす。美味しいものを食べまくる。踊りまくる。秘密を暴露する。さっさと死ぬ。死ぬと分かっている絶望的な状況で、人はどうするのか。ブラックジョーク満載で観ていて面白かったですし参考になりました。「あれをするのを忘れた！」「あの人にお別れの挨拶をしてなかった！」なんて思い出すシーンは共感しちゃいました。自分も死ぬ直前になって思い出しちゃいそう(笑)
しかし登場人物の多さと、その関係性。その背景についての描写がやや弱かったせいか、感情移入できずに終わってしまったのが残念なところ。
ラストはまさかの展開に驚きでした。人間は常に何かを選択しているというけど、選択することで何かが大きく変わることがある。そして大人よりも子供のほうが意外と冷静だったりする。その後の世界が気になりました。メッセージ性が強い作品でした。
異常気象、コロナウイルス、核兵器もある世の中。地球が終わる日がいつかはやってくるのだろうか…
