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エル・カンタンテのhokaのレビュー・感想・評価

エル・カンタンテ(2006年製作の映画)
3.0
Yo soy el cantante♪

F.マーキュリーの伝記映画の成功で、A.フランクリン、E.プレスリー、W.ヒューストン、B.マーリーと、レジェンド達の映画が製作され続けられているが、今作はSupremesを描いたDream girlsと同時期に製作されている。

夫婦が共にプエルトリカンで、プエルトリコが複雑な背景を持つアメリカの自治州国家であるという製作意図は理解できるが、残念ながらHéctor Lavoeという歌手の事に私自身知見が無い為、サルサのグルーヴはとてもいいのに、‘70年代にありがちなドラッグによる才能の栄枯盛衰を見せられているだけという気分になる。

同じラテン音楽映画ならドキュメンタリー色の強いBuena vista social clubの方が好みだ。

そしてこれは個人的な趣味の問題だが、恰幅の良いJ.ロペスの押し出しの強さが苦手だ。

しかしプエルトリカンであれば、あのぐらいの強引さが無いとハリウッドでは売れないのかも知れない。

サルサの音楽に浴せる映画としてはとても貴重だと思う。
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