風来坊

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~の風来坊のレビュー・感想・評価

4.5
人気監督のジョー・カーナハンさんの弟で、人気脚本家のマシュー・マイケル・カーナハンさんの初監督作。
製作には気鋭のヒットメーカーのルッソ兄弟が手掛けるという話題作。
冒頭の戦争で瓦礫となった街並から始まる銃撃戦。緊張感と臨場感がが凄まじいです。

SWATの任務は何か?主人公の胡散臭さが物語を引っ張っていました。
ただ事実を基にした話でルッソ兄弟が感銘を受けたという事を知っていたので、英雄譚か美談なんだろうなと思っていたので部隊の目的を知ってもそれほど驚きは無かったでしたね。

何も分からないままで極限状態、主人公がボーダーラインを超えて行く様と成長していく姿に心が動かされます。
1人また1人と仲間を失う中で、任務を続ける意味があるのかその葛藤を主人公の目線で丁寧に描いていました。

強面で無愛想だが仲間想いでキレイ好きというギャップの隊長が味のある人物でした。キレイ好きが…あんな事に…。
相棒の件はもっと説明が欲しかったところ…。リアリティーのある戦闘シーンには息が詰まりました。

美談なのか無謀な行為なのかは観た方の気持ち次第。身分を捨ててまで戦争のその先を考える熱い思い。その戦いに心が震えた作品でした。
風来坊

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