映画界だけでなくおそらくRadiohead界隈からも名を知られてるPTA、過去作同様ギターのジョニーグリーンウッドがスコアにクレジットされているが、要所要所では昔の名曲が使用されるので他作品で得意とするようなジリジリとした、ジメジメとした音響の出番は少ない。おそらくインスト部分は終盤にお互い探しながらすれ違うシーンにかかってたブライアンイーノみたいな曲だけだろう。結構ご機嫌な曲が多いのでクライマックス的なシーンのインストが逆に光るかも知れない。パンチドランクラブの夜2人歩いてるシーンも思いだしたりした。
大人になると走らなくなる、走ることは誰でも出来るのに車に乗って移動する。走るめんどくささ、疲労より、感情が上回った時私たちは走るのだ。バイクで走るショーンペンのシーンは大人の下品さの象徴にも見える。アラナはそれに振り落とされる。アラナを助けるためバイクと逆行し自分の足で走るゲイリー。主人公ゲイリーは色々問題行動もあるかもしれないがアラナが明確にノーを突きつけたのは車を運転しないで！だ。クソ野郎になってくれるなよというメッセージ。
