あり

リコリス・ピザのありのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
4.5
監督からのあの頃へのラブレター的な映画は良作が多い!
愛が溢れていて、当時を知るわけもないのになんだか愛しさと懐かしさを感じる。
ワンハリ、mid90s、ベルファストに続いてこのリコリスピザも仲間入り。

HAIMが好きなのでアラナが主演というだけで楽しい。しかも一家総出。
クーパーホフマンはぽちゃぽちゃした垢抜けない男の子で終わらず、絶妙に魅力的に見えてくる不思議。

アラナとゲイリーの二人は手放しで善人!共感できる!というキャラクターではないものの、気づいたらなんだかんだ好きになってしまった。
とにかく走りまくる彼ら、そして付かず離れず平行線でなかなか交わらないもどかしさ、それと音楽が非常にマッチしていてよかった…。
この数ヶ月サントラ聴きまくっているけどまだまだ飽きない。

各エピソードはぶつ切り傾向でそこに出てくるキャラクターもぶっ飛んでいるので、???となる瞬間もあった。
でもそういうめちゃくちゃな部分もこの時代、この映画の味だなと思う。
実話や実在の人物がふんだんに織り込まれているので、解説を読むと2倍3倍と楽しめる。
あとトラックは実際にアラナが運転していたとかの細かい撮影秘話も面白い。
あり

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