HiroakiTakei

リコリス・ピザのHiroakiTakeiのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
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インヒアレントヴァイスとかビックリボウスキもそうだが、カオスの中にストーリーの幹があるのかないのか、、みたいな感じが70年代LAの雰囲気を醸し出すにはやっぱり一番なのでしょう。
70年代のLAは深い闇=戦後やドラッグの蔓延などが根底にはある一方で、一夜で誰もが主人公になりうる時代でした。
夜に浮かぶネオンサインがそれらの象徴であり、自由の乏しい現代に生きる我々に時折憧れを抱かせる。
この作品はその時代のカオスや光と闇の部分の演出がすばらしい。さらに王道的なボーイミーツガールを組み込むことで鑑賞者の気持ちを容易に映画の時代へ導いている。
結局あの登場人物の意味は?ストーリーまとまりなくない?と感じるかもしれないが、それがあの時代のLAなんです、きっと。
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