汽笛の音で目を覚ます

リコリス・ピザの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
3.7
自信家の高校生の男子が10歳も年上の女性に恋をする話。という概要だけ見れば、なんか甘酸っぱいドラマを期待するけど、別にキュンキュンするような展開はほぼないと言っていい。

正直、登場人物の行動原理や気持ちはあんまりよく分からなかった。期待していた感じの雰囲気ではなかったというものあるかもしれないけど、それ以前に誰にも共感できなかったというのが正直なところ。

ただ、ありきたりな展開はないし、見せ方が洒落てるから、別につまらないとは感じない。何となく最後まで見れちゃう不思議な魅力がある映画であることは確か。

あと、始まり方やラストの締め方とか、「あ、なんかいいな」と思うようなシーンは多くあって、映画の押さえるところは押さえているから、それだけで見て良かったとは思える作品でした。

余談だけど、主演のアラナ・ハイムとクーパー・ホフマンは今作が映画初出演というから驚き。ていうか、調べたらアラナ・ハイムって、あのバンドのハイムの人なんかい。「ウォント・ユー・バック」とか普通に仕事中に聞くぐらい好きだからさらに驚いた。