ワオン

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版のワオンのレビュー・感想・評価

5.0
私の大好きな映画である。
この作品に思いを巡らせていてある日登場人物のそれぞれの名前が意味を持つことに気づいたことがある。
主人公セルマの息子ジーンはジーン・ケリーのジーンでもあるが、GENE(遺伝子)であり、警察官ビルはBill(紙幣)なのである。
勘がいい人なら恐らく序盤でどのようなストーリーになるのか大まかな予測が出来るのだろう。
作品自体は着想はラース・フォン・トリアーが子ども時代に読んだデンマークの童話の「黄金の心という名の少女」が元である。
『ある日"黄金の心"はパンと杖を手に森の家から旅に出ました。そうするとズボン1枚の少年に出会い、少女は自分の上着を与えます。少女は「私は何とかなるから」と。そしてある日少女の前に王子様が現れ、「僕があの時の少年だ」「優しい心の君を妃にしたい」と求婚します。少女は「私の心をどうぞ。私は何とかなる」と二人は結ばれました。』
と言った話なのだが、この映画も筋は童話のような出来になっている。
大人の童話と言ったところだろうか。
賛否両論あるがこの作品世紀に残る名作だと思う。
ワオン

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