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ゴッドファーザーPART IIIのGoachのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
3.6
人間は誰もが平凡な存在だと教えてくれる作品。

老境にさしかかったゴッドファーザーの贖罪劇。今まで自分がした行いに葛藤を感じるマイケルは、裏の世界から表の世界に躍り出ようとするが、再び血生臭い争いへと巻き込まれていく。マフィア界の神として君臨し続けたマイケルが、人生の佳境に感じた後悔の念を丁寧に描いているのが本作の特徴。

偉大な父に似た後継者の台頭や、愛するものが出来てしまったゴッドファーザーの守りの姿勢、自分の犯した罪への苦悩は、観客側も切なくなってしまう。

贖罪を全面に出しているので、今までのシリーズ以上に神の描写が多い。シリーズ1と2で神として、あるいは神と対立する者として君臨してきたゴッドファーザーが「ああ、神よ!」と天に叫ぶシーンには、人間は誰もが平凡な存在だと感じずにはいられない。