ゴッドファーザーのマイケルは、別次元のカッコよさで、ルックス・キャラクターともに大好きだった。PartⅠで覚醒後、PartⅡで神格化したマイケルもいよいよPartⅢでは衰退し、ゴッドファーザーとしての面影はどこへやら。
周囲の人間に振り回されてばかりで、かつての冷静かつ冷酷なマイケルの姿がそこにはなかった。
それでもって、他に好きなキャラクターがいないか探してみても、マイケルを超える者などいるわけがなく、頭に血がのぼりがちなヴィンセントに憧れの念は抱かない。
サブリミナル的に挟まれる、PartⅠ・Ⅱのマイケルの姿を懐古しながら、時の経過に対する無情さを覚えつつ、
壮絶なラストを観ると、
表の社会で生活できるよう育てられた青年が、それでもやはり、マフィアとして生きる道を選んだ結果、その宿命に一生涯苦しめられる有様に、こちらも胸が締めつけられた。
