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ゴッドファーザーPART IIIのkyonkyonのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.4
前作に続き再観賞、リレビュー。

正直言って、3作の中では当時観た時から一番印象が薄くて、ほぼ覚えていない状態からの再観賞。

2からは16年が経ち、アル・パチーノ兄貴もダンディちょいワルオヤジになっている。若かりし時の長髪オールバックもカッコいいが、こうしてベリーショートオヤジになってもカッコいい。流石。

随所にみられる、ヴィトー&マイケルとマイケル&アンソニー(&ヴィンセント)との対比。
やはりヴィトーが愛や情を重んじたのに対し、マイケルは非情さが際立ち実の兄を殺した事に起因している。
基盤を作った父と、それを昇華させようともがいたマイケルの違いでもある。

父親と同じ年齢になっていき、枢機卿に懺悔するマイケルは、一人の男として見る価値のあるシークエンスだ。とても胸を打った。

そして出てきました、
若きアンディ・ガルシアとソフィア・コッポラ。個人的にこの2人の一連の恋愛シーン、大好きです。ソフィア・コッポラは当時本当に大批判を喰らったそうですね。私はアリだと思っています。

現実に起こった事件をリアルに再現している賛否両論の話は置いておいて、一番の問題は最後ですよ。

こんなラストってアリですか、、。
追憶と苦痛の中で孤独に死んでいくって。これが「人間の生き方」を表現しているのだとしたら、私にはもう言葉に出来る感情がない。
でもだからこそこのタイトルは、何十年経っても我々の記憶に残り、語り継がれていくのかもしれない。
また沢山の事を教えてくれた気がする。
ありがとう、ゴッド・ファーザー。
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