どっちを向いても絶賛の嵐状態なのですが、私には何がそんなに良いのか理解が及ばず…。
『牛久』、というより『東京クルド』を想いながら見ていたのですが、もっと別の既視感に襲われて。
お話の作りが『その街のこども』にとてもよく似てると思うんですがいかがでしょう?
どちらもNHKのTVドラマをスクリーンに置き換えたお話で。
TVなので、というかNHKなので、出てくる人がみんな良い人ばっかり。(が、言い過ぎだとしたら、心底悪い人が出てこない、とも)
エピソードのそれぞれは、それなりに深刻だし真面目な話なのだけど、上滑りした皮相的な捉え方で、「ほんとに見なきゃいけない映画なのか」というのが正直な感想。
テーマや思いに真摯なものが在れば、それだけで素敵な映画になる、というのはちょっと違う気がする。
私には『風の電話』に出てくるクルドコミュニティのあのエピソードが、ずっと強く響きました。