クルドにルーツを持ち、日本で暮らす高校生サーリャ
高校で友達とはしゃいだり、
ちょっと癖強い店長のもとでバイトしたり、
大学受験で指定校推薦使おうかなと考えてたり、
バイト先の男の子が気になってたり、
そんな日常。
そんな彼女の日常がある日脅かされる
難民申請が通らず、在留資格を失ったからだ。
日本語上手ですね、とか
国はどちらなんですか、とか
見た目が外国人っぽい人に使いがちなフレーズ
今はもう気軽に使えないよなと思う。
〜人とか外国人とかいう言葉もすごく厄介だと感じていて。
便利なはずだった言葉が、
時代がボーダーレスになるにつれて逆に誰かを傷つけかねない言葉になっている。
出身とかが気になったら今度から、
ルーツはどこにあるんですか と聞こうかなと考えたりした。
もどかしかったり、やるせなかったりするシーンが多く、
世界の人々の、ささやかな日常が奪われない世の中になるように願うばかり。
22・037