【東京映画館巡り⑧】
さて、今回の東京遠征、ラストを飾るのは新宿ピカデリーさん!
(結局、今回は新宿だけで済ませちゃいました)
新宿ピカデリーさんは、同じ新宿にあるバルト9さん、TOHOシネマズ新宿さんと並ぶ都内最大級の劇場の一つ(徒歩圏内にこの規模の劇場が3館もあるとは…)ですが、訪れたのは今回が初めて。初めての映画館ってなんだかドキドキワクワクしますね〜!
で、まずエスカレーターを上がって劇場ロビーに到達すると、白を基調とした非常に明るい雰囲気で、「ホントにここは映画館なの?場所間違えたのかな?」と思ったほど。
今回訪れた3館の中で、子供連れやカップルと遭遇したのはここだけでしたが、そんな中でもこの作品「マイスモールランド」の客層だけは、年齢層高めで"おひとりさま"がほとんど。「ここだけミニシアターなの?」と思っちゃいました。ホントは若い人たちにも観てもらいたい作品なんですけどね。
ただ、このスクリーン、従来のミニシアターと違ってかなりの傾斜があり、めちゃくちゃ観やすかったですね〜。新宿ピカデリーさんは他のスクリーンも同じ感じなのかな?
さてこの作品、かなり重い作品かと思いきや、前半は"爽やかな青春映画"として、割と楽しい雰囲気なのにビックリ。
途中からは、予想通りのいたたまれない展開に突入するので、楽しい前半とのギャップでよりキツくて…。
小品ながら(失礼)、有名な俳優が何人か出演していたのにもビックリ。
藤井隆さん、池脇千鶴さん、平泉成さんというビッグネームに加え、あの男の子、ナチュラルな感じでいいな〜、新人さんかな?と思って後で調べたら、「マザー」の奥平大兼くんだったんですね!気づかなかった!奥平くん、今後も要チェックです!
さて、ここで少し真面目な話になりますが、
この作品の"ヴィラン"って、ズバリ「この国」、そして無意識に差別をしている「無関心な我々」だと思うんですよね。
しかも、この作品に描かれている状況よりも現在はもっと酷いことになっているにもかかわらず、ほとんどの国民は無関心なので、そのことを知りもせず…。知らなければ何もできませんよね。
かく言うワタクシも、ウィシュマさんの事件が無ければ、こういった酷い実態を知ることもなく、かと言って、知っても何も行動に移せず、いや、移さず…うう…。
それでも今、ワタクシにできることは…と考えると、こういう作品の存在を広めて、少しでも多くの人に観てもらい、まずは国民一人一人が当事者意識を持つようになればな、なんて。
ということで、とにかくみなさん、この作品、観てください!!!
そして、みんなで考えましょう!