きた

マイスモールランドのきたのネタバレレビュー・内容・結末

マイスモールランド(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2人の間に県境のラインが立ちはだかっているように見えるシーンが何度も出てきた。

実際の県境で落書きをするときは『2人で乗り越えよう』という無邪気さが垣間見えた。
しかし、状況が悪くなるにつれて、実際の県境でないところのシーンでもラインが見えるようで、さらに女の子がラインを越えずに後ずさっているような動きが印象的だった。

途中は、男の子が女の子をラインの自分側に引き戻してなんとか一緒にいようと頑張っていたのが切なかった。

この県境が国境そのもの


ラストの、お父さんの祈りのシーンが、お父さんを映すのではなく主人公を映して、なおかつガラス越しにお父さんの仕草が見えたのが、素晴らしい撮り方だなと感じたシーンでした。
ストーリーだけでも切ないのに、このシーンの素晴らしさでさらに涙が止まりませんでした。
きた

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