私の父と祖母は外国人のことを「アチラ人」と言う。わりと高頻度でそのワードが出る。出る度にやめろと何年も言い続けているがじゃあ外人かと言うのでそれは差別用語だと母も言うが話が通じない。そんな日常なのでこの国のお偉いさんがなぜ技能実習生を奴隷のように使い難民を受け入れたがらず入管で人が死ぬのか、想像に難くない。この映画に絶対的な悪人は出てこない。日本国籍で容姿が日本人的で日本語を話し自分に害を与えない人しか日本人と認めない善人だ。そんな善人たちが作った排他的な制度が救う難民の命が1%未満とは、なんと説得力のある数字。かくいう私もコンビニの客のおばちゃんと同じだからな。日々の業務に忙殺されてる間に誰も求めてない最悪な法案はみるみるうちに可決され、皆が求める制度はいつになっても通らず国民の悲鳴は届かない。それでもある程度無関心でいれる私、最悪だ。
