妹弟だけでなく、日本語が話せるという理由で本人もまだ子どもなのに同じクルド人達の世話をさせられているいわゆるヤングケアラー状態なサーリャ。
学校の仲の良い友達にすら自分がクルド人だと何となく言えずにそのまま高校生になっていたサーリャ。
じんわり息苦しい状況が、徐々に悪化していく。
父も自分も働けなくなって生活がいよいよ苦しくなった時、両思いな日本人の男の子が善意で渡してくれたお金を拒否してしまうサーリャの惨めさ、相手の男の子の力になりたいのに何も出来ない無力な自分への絶望感、どっちも痛いほど伝わってきてしんどかった。
嵐莉奈さんとそのご家族が演技初挑戦とは思えない程自然で驚いた。
難民から見た日本ってこんなに冷たい国なんだというのも改めてショックだった。
現在進行形で自国で起きている問題を、目を逸らさずに考えていきたい。
