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珈琲時光のbaobabunokiのレビュー・感想・評価

珈琲時光(2003年製作の映画)
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ホウ・シャオシェン監督作品らしさのある”一次停車”が現れている『東京物語』オマージュの作品。

あまり語らず、東京の街で交差する電車、喫茶店の端っこ、古本屋。登場人物も、セリフの言葉も社会的に「何がどうあるべきであるか」という正しさとか利益を限りなく無くしたミニマルさが良かったけれど、改めて集中的に削られた質感と他人をあまり寄せ付けたくない内側に籠るイメージはホウ・シャオシェンらしさがあるかも。

ただ本当に淡々と進み、あの頃の日本のデジタルではない人との繋がりだとか、家族の在り方について思い出す事はできるがストーリーとしてはもっと進むと思ったけどそうでもなかった。
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