べネシアフレニア 2021年作品
Veneciafrenia
6/10
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督脚本
イングリッド・ガルシア・ジョンソン シルビア・アロンソ ゴイセ・ブランコ
ニコラス・イロロ アルベルト・バング エンリコ・ロー・ヴェルソ
コジモ・ファスコ カテリーナ・ムリーノ
スペイン人の若者達がベネチアにやって来る。そのうちの一人の女性が結婚する前に独身最後のハメを
外したかったのだ。
しかしベネチア人は観光客による収入とは別に、観光客により環境が悪化したことで快く思っていない。
スペイン人達は過激な排外主義者たちに襲われる。
どこの国の観光客とどこの観光地を置き換えても成立するとは思うのだけれど、
イグレシア監督が自国民を迷惑かける観光客にして叱られないように配慮して、ベルチアを選んだというのは
退廃したムードたっぷりで良かったと思う。行きたくなってくる。
道化師の格好をした殺人鬼が観光客を襲っても、演出と思って観光客がスマホでみんな撮っているのは
醜悪なシーンで素晴らしかったけど、全体に地味な印象で、もっとコッテリとしたイグレシア作品を
観たかった。
観光客に対する複雑な思いは、観光地を抱える国であればどこも一緒だと思う。
たまたま｢ローマ警察殺人課 アウレリオ・ゼン 3つの事件｣を数週前に観ていたので、
ヒロインのカテリーナ・ムリーノが本作ではベネチア人の排外主義になっていた。
アウレリオ・ゼンがローマ警察のなかのベネチア出身という設定だったのが偶然だけど
面白い。
