風来坊

復讐は私にまかせての風来坊のレビュー・感想・評価

復讐は私にまかせて(2021年製作の映画)
2.0
シラットの達人の女性に復讐とこの惹かれる邦題。てっきり格闘アクション満載の作品かと思って観たら、なんじゃコリャーな作品でした(笑)
ロカルノ国際映画祭で絶賛されたらしいけど、それを疑いたくなるレベルで面白くなく私にはハマりませんでした…。

70年代の香港映画のような雰囲気とシュールなエロと下ネタは、日活ロマンポルノをちょっぴり感じさせ確かに独自路線だとは思うけれど…。
シラットを使うアクションもあるが、動きは予定調和だしグダグダ…。
わざと雑多にしているのかもですが、話の構成も雑で頭にすんなり入って来ない…。

主人公の男はただのおっさんで華に欠けるし、ヒロインもなんだかなぁ…。
狭い範囲でそれぞれの思惑が交錯する感じはタランティーノ風の構図でもあるからそこが評価されてるのかな?

沖田秀一監督と仕事する事が多く「南極料理人」などの撮影監督の重鎮、芦澤明子さんが本作の撮影監督を務めています。
わざわざ16mmフィルムで撮った映像は確かにレトロで独特な風合いで惹かれるものはありますね。

決闘や殺人という殺伐さもあるが、シュール過ぎて血な生臭さを感じない。
アクションに見せ掛けてレトロな雰囲気と独特な雰囲気の中のラブストーリーでしたが私には良さが分かりませんでした。
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