日本公開を待てないので輸入 Blu-ray で鑑賞。
今年（2022 年）の 10 月には、新作の『V/H/S/99』が Shudder で公開されるようです。
## Holy Hell
SWAT チームが謎の建物内に突入し捜査する中で、そこにあったビデオテープを再生していきます。この話自体は大して面白くないのですが、この建物内に目玉をえぐられた死体などが散乱していてお化け屋敷的な楽しさはありました。
## Storm Drain
ラットマン（Rat Man）目撃の噂がある地下下水道に TV 局のリポーターが潜入取材していくと…。
個人的には本編的な下水道での映像よりも、後日談的な放送事故の映像の方が勢いあって好きです。
スティーブン・コスタンスキ監督の The Veggie Masher の CM もしょうもなくて楽しいです。『グラインドハウス』（2007）のウソ予告編的な面白さもあります。
Hail Raatma! 🙌
## The Empty Wake
グチャグチャになったご遺体の入った棺と葬儀場で一夜をともにする葬儀場スタッフの女性の映像。大味な映像の多いこのシリーズの中では丁寧に小さな怪異を積み重ねた映像という印象です。
## The Subject
サイバーパンク1994 🤖
恐らく本作の目玉でしょう。『V/H/S ネクストレベル』で『Safe Haven』（カルト教団の集団自殺の映像）を監督したティモ・ジャヤント監督作です。
拉致ってきた人間を機械人間に改造しているマッドドクターの秘密基地に警察が突入してきます。予告編でだいたい分かると思いますが、機械人間にされた女性が片腕マシンガール的に大暴れして、ゴアな展開になっていきます。
まず映像のつかみはバッチリですし、中盤にマッドドクターの秘密基地を調べていく中で、「手術」や「実験」の跡を見ていく場面では不気味なものを色々見られて楽しいです。『Safe Haven』同様に人間がいっぱい死んでいく大味で楽しい映像で、日本にもこの映像の潜在的ファンは多いと思います。ぜひ一日も早い日本公開を！
## Terror
日光に当てると爆発するヴァンパイアの血液を活かした超兵器を作り、それによるテロを目論む過激思想集団の映像です。現代的に社会性はあると思いますが、リアリティ、怖さ、エンタメ性、前衛性（実験的面白さ）のいずれも中途半端で、映像的にはあまり面白いとは思えませんでした。
