オッペンハイマーのAlexeyBのネタバレレビュー・内容・結末

ずっと待ってました。公開日の1番最初の時間にIMAX劇場へ走り鑑賞。期待通りの最高映画でした。ノーランらしい演出を交えながら史実を描く素晴らしい映画だったと思います。難しい部分も多少あったと思うのでもう一回見に行きたい。

日本の被爆映像がないと言うことで批判的なコメントをしている方々も多々いらっしゃり、気持ちはわからなくもないし劇中で多少なりとも日本人として憤りを感じる部分もありました。ただ投下映像を入れる以上にショッキングに感じる仕上がりになっていると見終わった後思いました。

「我は死なり、世界の破壊者なり」とオッペンハイマーが語るシーンがありました。彼が作ってしまった世界に生きている我々は、もう一度オッペンハイマーを“世界の破壊者”にしてしまうこともできてしまします。ただあれだけ苦しんだ被爆者の方々、そして原爆を作り葛藤したオッペンハイマーのためにも、彼をもう一度“世界の破壊者”にしないよう我々若い世代が、いかに核を使わず平和を維持していくべきか考えなければならないと教えてくれました。


しばらく日が経ちこの映画について考え色々なレビューも見て少し思ったのは、オッペンハイマーは日本に原爆を落としたことを悔いているのはもちろんですがそれ以上に、今に繋がる世界の核対立、ボタンひとつで世界を潰しかねない力を人類に与えてしまったことを悔いているのだと感じてきました。そのことをヒロシマ、ナガサキへの投下でやっと気づいてしまいだんだん責任を感じ始めたのではと思えてきた。