長かったけど、早かった。編集が割と刻んでるので退屈しないし、緊迫感があったから。
その分情報処理するのにエネルギー使うので、これから見る人は甘いもの食べていくor持ち込みするのが良いかと。
さて、原爆落としたことがいけなかったとか、作ったのがダメだったとか、この作品、というか歴史を紐解く上でその一部を切り取ることに意味はないのだと思う。その決断をした結果を見てそこからどんな示唆を得るかしか過去に学ぶことはできない。
正義と悪の図式で考えてしまうとこの映画を見る価値は半減してしまう。作中にも色んな対立あるし。
重要だと思うのは、うっかりしてれば、さらりと流れていってしまうセリフの中にも重要な描写がかなりあったように思うということ。
そんなところこそ大切にしたいし、白黒決めるのではなく、グレーを考え続けることの大切さを改めて実感した次第。とはいえ、日本での公開はどういうふうに受け止められるんだろうか。
個人的にはケーシーアフレックがねー嫌な感じでよかったよ。あいつはマジいい役者だ。あとみんな若い頃から年取るまでの映画のメイク仕事まじすごいね。一応個人に焦点当てた映画なのに撮影するのに，街一個作っちゃうレベルだし、一方で個室での会話劇、切り取り方と，演出の仕方、魅せ方で映画はこうも変わるかってことを実感したりもした。良き映画だった。
