待ちに待ったオッペンハイマー
超俯瞰的に見れば戦争を終わらせる兵器を作った男の物語ではあるんだけど
やっぱり神の領域に触れるのと悪魔の所業の表裏一体って感じでゾクゾクした
天才達が集まったり文字通りコミュニティーや絆が出来ていくところはエンタメだし
RDJとの因縁はサスペンスしてたり
アインシュタイン(トムコンティって名前見て調べたらセンメリのローレンスでビックリした)が出るところは急激に面白くなるしでやっぱりやっぱノーラン凄いなってなった
「イミテーションゲーム」に近いプロットではあったね
あとは大ラストのロバートとアルバートの会話は「市民ケーン」的な引きだったね
もしかしたら違う軸では大気発火が起こって地球は太陽になるかブラックホールになる未来もあったんだっていうビターなIFで終わるけど
それこそが第三次世界大戦だったっていうトンチの効いた幕だったね
意外と周りは原爆の父オッペンハイマーの名前すら知らないって人多いけどそれこそこの映画の肝な感じがしたね
歴史と共に葬られた偉人って感じがする
この映画のオリジナルなのか分からないけどあの大統領の名前が出た時ゾクってしたな
最後のフラッシュの中で別れ際に口角をあげるところは怖かったなお前が一番ピエロだよ…
オッピーの弟の奥さんに対する態度と
RDJのアカデミー受賞のキーホイクァンへの冷たい対応がちょっと似ててRDJちゃんと「オッペンハイマー」観たのかな？ってなったよね
無意識の差別が主題では無いんだろうけど(意外とジャップって言ってる描写無かったと思う)
ある種の無関心さが狂気を産むって話ではあったよね…
ノーランといえばIMAXなんだけど最近はIMAXのありがたみがよく分かんなくなってきたや
純粋に楽しめるのって音くらいか？
バカでかいスクリーンは意外と全部把握しきれないからしっくりこないんだよな
たにザッケローニって人が批判の批判してるって事は同じ事思ってる人が多いって事だからやっぱりIMAX至上主義はもう古いのかもな
シネフィルってやっぱ捻くれてるよなぁ
あとこの映画は日本人のリトマス試験紙的なトコがあるよね
批判的な人は右寄りの愛国者だし
褒めてる人は映画好きな自分好きって感じ
フローレンスピューのしつこいくらいのセピアトップレスはなんだったんだろうな
最近ハリウッド女優の半裸ドレスが目立つけど人目につくとこで日頃に鍛える意味でもあったのかな？
やたら下品目なシーンが出るのに被爆シーンとかは全然ないのもメッセージなんかなぁとも思ったね監督自身がグロテスクなの好きじゃないのかもな
唯一、顔の皮膚がはがれるトコも作りもんか？ってくらい安ぽかったしそういうトコ狙ってないんだろう
(クロ現で分かったけどあの女優がノーランの娘って知ったらまたちょっと観方が変わってくるな…
あとあまりにも日本の被害や放射能汚染の描写が無いのはオッピーの主観に徹底してるってのも成程なってなったわ)
あんまり関係ないけど
この前のアメトークのキャンプ芸人の庄司がパンイチになるトコ見たせいで
劇中のとにかく明るいオッペンハイマーのシーンちょっと笑っちゃったわ
席に着いた時に隣がポップコーン食べてて(今日の席はハズレだな…)って思ってたら上映開始からは一切手をつけてなくてエライ！ってなった映画観はモノ食べる場所ないよねやっぱ
